アナタもきっと「そんなもん分かってるわ!」ってツッコみたくなります。

三木谷浩史 楽天会長兼社長 2013.10.25

三木谷浩史 楽天会長兼社長 2013.10.25

Hiroshi Mikitani, Chairman and CEO, Rakuten Inc.
研究会「成長戦略には何が必要か 現場からの視点」の3回目。政府の産業競争力会議委員や新経済連盟代表理事などもつとめる、三木谷浩史・楽天会長兼社長が会見し、記者の質問に答えた。
司会 日本記者クラブ企画委員 安井孝之(朝日新聞)
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2013/10/r00026332/
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2013年11月号に掲載)

岩盤壊すイノベーター

 会見の冒頭で、プロ野球を引き合いに「競争力」について語り始めた。日本のプロ野球の事業規模は過去10年の間、ほぼ横ばい。一方、米メジャーリーグは20倍ほどに成長したという。

 「若手の実務派をコミッショナーにすべきだ」。官僚OBらの指定席となったコミッショナーをやんわり批判した。2005年に楽天球団を設立。成績はどん底からのスタートだったが、球団経営は黒字。経営マインドのない官僚OBらがプロ野球の停滞を招いていると言いたげだ。

 元経団連会長の奥田碩氏ら大物経済人にかわいがられた「爺殺し」ではあるが、規制改革などを邪魔する官僚や、既得権を持った経団連など既存の経済団体への舌鋒は鋭い。「官僚はマーケットより賢いわけではない」とばっさり斬った。

 「自民党も含めた相当固い岩盤」を壊す破壊力を持てるかが三木谷氏の課題。政府の産業競争力会議のメンバーになったからには手練手管も必要だろう。会見ではイノベーションを生む「新結合」の重要性を語った。新旧、官民、異業種との「新結合」を促すイノベーターになってこそ、すさまじい破壊力を持つとみた。

企画委員 朝日新聞編集委員
安井 孝之

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